一ノ瀬エリーのOL日誌

ヨウレンキン

ご無沙汰しております。

一ノ瀬エリーです。

 

ここ数日、病に伏しておりました。

その名も「溶連菌感染症

この、いかつい名前の感染症

大流行してんだって。

 

幼稚園児の間で。

 

39度の高熱にあえぐ一ノ瀬を横目に

もうね、病院の先生

ちょっとにやけてたよね。

「こどものかかる病気だね」

って言った時。

 

 

でもね、本当の悲劇はここからなの。

 

わたくし一ノ瀬は

もともと腕の血管が見えにくい体質で

採血にかなりの時間を要するの。

 

中学とか高校の定期健診の採血

1発で採ってもらえたことない。

 

でもね、先生さらっと言ったよね。

「このあと採血と点滴しときましょう」って。

大学生の常套句「おつかれ~」みたいな

テンションと軽さで。

 

で、看護師さん来たよね。

朝飯前でしょみたいなトーンで

「利き手と逆側出してくださーい」って

 

一ノ瀬、左手を素直に出したよ。

 

看護師さんの顔、ちょっと曇ったよね。

ああ、これは朝飯前の腕じゃねーなって。

 

看護師さんもプロだから臨機応変に

「右手にしましょうか」って先手打ってきたよね。

さすがプロ。

 

でもね、大差ねえの。

瓜二つなの。

どっちも血管見えねえの。

一ノ瀬の腕のほうが一枚上手なの。

採血を拒むプロなの。

 

でもね、看護師さん

一ノ瀬の右手から逃げなかったの。

意を決しちゃったの。

こっちで血、採るぞって。

 

アルコールで消毒し

いざAllez!ってな感じで

フェンシングのごとく

針をぶっさしてきた。

 

まあ、全然血出てこないよね。

 

で、針刺したまま血管探すんだけど

もう激痛!

 

39度超えの熱が出てる一ノ瀬

思わず「痛い」って叫んだよね。

ただでさえ病める身体を

これ以上傷つけられることに怯えた。

 

「大丈夫ですよ~」って言いながら

看護師さん針抜いてたけど

大丈夫かどうかはこっちが決めっから。

もう23歳だから自分で決められっから。

 

で、もう腕からの採血は不可能だと

思われたようで

次は左手の甲にアルコールを塗りだした。

 

腕以上の激痛。

こっちでも血管探してやんの。

もうね、痛い痛い痛い痛いって

言いまくってた。

 

そして泣いた。

一ノ瀬エリー23歳、号泣。

 

看護師さん、どっか出てったよね。

次帰ってきたの先生だったからね。

 

「一ノ瀬さん、点滴はやめようか」

この一言で泣き止む私。

 

でも先生は続ける

「採血だけはさせてくれない?」

 

まさに飴とムチだね。

 

もう先生自ら採血してくれてた。

一発だった。

やっぱ先生すげえわ。

 

このころ私を号泣に追い詰めた看護師さんはというと

私を病院に連れてきてくれた人を

探し回ってくれてたみたいで

採血が無事終わったころに

付添人と共に処置室に入ってきました。

 

付き添ってくれてた人

泣き顔の一ノ瀬みて唖然としてたよね。

 

だって状況知らないで見れば

採血嫌で泣いてる子みたいになってたし。

 

もうね、一から説明したよね。

でもたぶん2割疑われたままだよね。

 

 

 

そして4日後、熱も下がり

こうしてブログを書けるようになりましたとさ。

 

 

みなさんも溶連菌には注意してください。

まあ、大人なみなさまには感染しないでしょうが。