一ノ瀬エリーのOL日誌

お局様

すっぱいくらいの

ぬか漬けのきゅうりが

大好きです。

一ノ瀬エリーです。

 

先日、私の腹心の友

嵐山時子に会いに行きました。

 

隣の席のキラキラ量産系女子たちの

Boy meats Girlのお話を聞きながら

私たちはパンケーキを貪りました。

 

キャラメルマキアート

チョコレートモカなど

キラキラ女子ワードが並ぶメニューの中から

「アイスコーヒー」をチョイスした

嵐山と一ノ瀬のブレのなさ。

 

もうね、内村航平の床ぐらい

ブレてなかった。

 

甘いもののあとは苦いもの。

まさに人生のような選択をした私たち。

甘いものを食べた後に

甘いものが飲めるようになれれば

私たちもBoy meets Girlの話が

できるようになるんだと悟った。

 

パンケーキを貪る間

嵐山と一ノ瀬から繰り出されたのは

終始ブラジリアンワックスの話。

 

ブラジリアンって響きに

キラキラや量産は似つかない。

ある種のエロスさえ感じる。

もうね、私たちは大人なんだなって

思ったよね。

 

一応ね、恋バナっぽい話もしたんだよ。

一ノ瀬「時子、彼氏できた?」

嵐山「出来てたら報告してる。一ノ瀬は?」

一ノ瀬「同じく」

 

私たちの恋バナなんて

パンケーキの店に並んでる間に

終わりを迎えました。

だってこの1年間

Boyとmeetsしてねぇもん。

ロマンスの神様に見放されてんだもん。

 

 

もう店内に入ってからは

ブラジリアンワックスの話しか

できなくなる。必然だよね。

 

で、ブラジリアンワックスの話も

尽きてきたころお店を出て

ぶらぶらするんだけど

嵐山も一ノ瀬もまったく

流行について行けてないわけ。

 

一ノ瀬、雑誌は

ananしか読まないし(占いのページを立ち読み)

嵐山は最近雑誌すら読んでないという。

大学時代はよく図書館で雑誌を読んで

帰ってたことを思い出し2人して遠い目をする。

 

結局歩き疲れて夜ごはん。

もちろん、オムライスやパスタじゃない。

私たちの夜ごはんはしゃぶしゃぶである。

 

大学時代から、嵐山とは

パスタを巻いたことがない。

 

2人でごはんってなったら

かつ丼とか定食とか

とにかくがっつり食べてた。

肉食系女子の名を欲しいままにしてた。

 

しゃぶしゃぶ中も私たちに

Boy meets Girlの話ができるわけもなく

話題は会社の話になった。

 

 

 

どこの会社にも「お局様」は存在するという。

 

というか、どんな新入社員でも

10年近く働けばおのずとお局様にはなれる。

本人にその意思があろうがなかろうが

お局様となってしまうのである。

いわば、時の流れの必然性の産物である。

しかし、お局様というワードはマイナスの

イメージを持って使われがちである。

 

では、なぜ「お局様」には

マイナスのイメージがついてくるのだろうか。

 

うちの会社にも「お局様」がいる。

 

アラフォー・独身・高学歴という

3拍子そろったお局様である。

この3拍子揃えればお局界でも

結構な重鎮になれんじゃないかな?

 

特に意地悪というわけではないのだが

厄介なのが気持ちが若いという点である。

 

やはり、女はいつまでも女なのである。

 

子どもさんがいるお局様は

お局様感よりも

お母さん感が強い。

たぶん、私たち新入社員を女ではなく

子どもだと思っている節がある。

そうじゃなかったら

夜ごはんの心配をして餃子を作って

持ってきてくれたりしねえもん。

 

しかし、上記の3拍子揃った

お局様は私を1人の女性として扱ってくれる。

それは大変光栄なことである。

でもね、ジェネレーションギャップがすげえの。

イマドキの23歳そこらのカップルは

デートでフェリーでディナーとかしねぇの。

僕たちゆとりはスタバとかでも

全然デートが成立すんの。

 

むしろ船酔いすごすぎる一ノ瀬は

フェリーに乗ろうもんなら飲む前から

吐いちゃうの。確実に。

彼氏に酔いしれる前に船に酔いしれちゃうの。

 

前置きが長くなりすぎたけど

ある種の「関わりづらさ」が

「お局様」へのマイナスイメージを

強化しているのではないかと

一ノ瀬は考察するわけ。

 

でもね、この仮説を

嵐山は覆してきたの。

 

嵐山「2年目の先輩がお局ってきた」

って一言で。

 

もうね、お局ってワードの

守備範囲の広さに脱帽したよね。

イチローもびっくりだと思う。

 

明日は我が身だって思った。

私たちだって

もう着実にお局化し始めてる

ってことだからね。

 

 

 

いつかお局様と陰で呼ばれる日がくる。

それを素直に受け入れようと

思った一ノ瀬でありました。