一ノ瀬エリーのOL日誌

末端の悲劇

12月も2週目に入って、寒さが本気を

出し始めましたね。

暖房のせいで部屋が乾燥しているので

加湿器を買おうか迷っています。

加湿器って結構なお値段するのね。

だから加湿器が当たる懸賞に

応募しています。

当たる頃には暖房要らなくなってんじゃね?

 

こんばんは。一ノ瀬エリーです。

 

 

先日の男子高校生の

ハートウォーミング劇場を

目の当たりにしてから

クリスマスに対するマイナスの感情を

少しでもプラスにしようと考えた一ノ瀬、

会社の行き帰りはあえて

クリスマスソングを聴いています。

 

非常にメンタルが鍛えられる気がします。

 

近くの私立高校の男女が

手を繋いで歩く。

その後ろを

クリスマスソングを聞きながら

手をポケットい突っ込んで歩く。

手、全然温もらない。

末端冷え性治んない。

 

末端冷え性で思い出したんだけど

私も「滑らない話」を持っている。

(バリ人認定だし、クオリティはご察しください)

 

たぶん物心ついたときから

末端冷え性なんだけど

そんな一ノ瀬にも大学時代には彼氏がいた。

 

1年くらいお付き合いしたので

ヒルクライム的に言えば

「春夏秋冬」を共にしたのですが

事件は冬に起きたのです。

 

そりゃ、華の大学生だし

一ノ瀬だって

ベッドの上で愛を確かめる行事を

催そうとしたんです。

 

でも、どんなに2人の愛情を持ち寄っても

末端冷え性は治らないわけで…

一ノ瀬の手先足先はひえっひえなんです。

 

私の足先が彼の足先に触れるたびに

「冷たっ」って言われる始末。

 

きしむベッドの上に持ち寄った優しさを

どちらかが失う可能性さえあったため

一ノ瀬しぶしぶ靴下をはきました。

しかも優しさを持ち寄ってる一ノ瀬は

気を遣って「もこもこ」の靴下をはきました。

 

しかし、悲劇は序章に過ぎなかったわけです。

 

私は彼を抱きしめようとしました。

それはもう、全身全霊の愛情をこめて。

でも、私の手が彼の背中に触れた途端、

彼はきしむベッドの上に持ち寄った優しさを

投げ捨てました。

そりゃもう、室伏かってくらいに投げた。

 

「エリーちゃんの手、冷たすぎてびっくりするっちゃ!」

ちょっとキレ気味に言われました。

しかも、彼、九州出身。

イントネーションのせいで

よりきつく聞こえる。

 

で、優しさを失った彼はあろうことか

「手袋もして?」って言った。

でもこれは疑問形ではなかった。

命令形だった。

国語の得意な一ノ瀬、

すぐにこの文章の真意に気付いちゃった。

気付きたくなかったなー。

 

 

一ノ瀬、手袋もしたよ。

 

艶やかなダイナマイトボディ(太ってるだけ)

身にまとってるのは手袋と靴下。

もうね、プーさん超えたわ。

もはやこのヘンテコな服装の一ノ瀬相手に

優しさを取り戻した彼を誉めてあげたい。

 

 

その彼ともう1度冬を越すことは

できなかったんだけれど

今となってはいい思い出です。

 

しょうが湯、飲もうかな。