一ノ瀬エリーのOL日誌

おひとりさま

こんばんは。一ノ瀬エリーです。

 

基本的に出社時は全力疾走なんですが

ある日事件は起きました。

愛しのiPhone5ⅽちゃんが

上着の「浅めのポケット」から

地面めがけてダイブしました。

 

この一ノ瀬、携帯ダイバーの異名を欲しいままに

してると思う。全然欲しくねえけど。

 

大学時代も上着の「浅めのポケット」から

当時使っていたXperiaちゃんをダイブさせました。

便器に。

もう一度言う。

便器に。

 

何よりの救いだったのは

用を足す前だったってこと。

それに尽きる。

あと気持ちプラスな補足としては

新設の学部の号館のトイレの便器だったってこと。

まあ、トイレの便器には変わりないのですが。

 

もうね、スローに見えた。

便器にダイブするXperiaちゃんが。

え?これ録画?ってほどスローだった。

しかもきれいな放物線を描いて

便器の中にダイブしてんの。

オリンピック候補かってぐらいのきれいなダイブ。

 

すぐに救い出したけど

防水じゃないXperiaちゃんは即死でした。

 

で、すぐに携帯ショップに駆け込んだんだけど

2年以上使ってたっぽくて

新しい携帯に機種変更したほうが安いって言われた。

 

Xperiaちゃんの突然死。

この子には思い入れがあった。

初めてのスマホだったから。

ほんとは直してあげたかった。

で、戻ってきたら謝りたかった。

もう浅めのポケットには入れないって。

 

でも修理代の概算を聞いた一ノ瀬は

修理を断念。即決だった。高すぎた。

 

それでiPhone5ⅽを購入。

ゼミの子たちに

5ⅽちゃんをお披露目したとき

「おもちゃみたい」と笑われたことを

一生忘れません。

 

購入時に「iPhoneは壊れてもショップでは直せないから

取扱いに気を付けてくださいね」って言われて

購入当初は大事に大事に扱ってたんだけど

5ⅽちゃんってそもそも画面がガラスじゃないから

割れる心配がなくて、最近は正直ばんばん落としてた。

 

で、週初めに5ⅽちゃんは地面にダイブした。

画面は割れなかったけど、すぐに電源が落ちる体に

なってしまった。

 

で、きょうやっと修理に持って行けたわけです。

新品になって帰ってきました。

もう上着の「浅めのポケット」には入れません。

5ⅽちゃんを高飛び込みの選手に育てる予定はありませんので。

 

 

で、一ノ瀬、久しぶりに街まで出てきたもんだから

映画を(もちろんおひとりさまで)観ようと思ったんだけど

一ノ瀬の観たい映画はマイナーすぎて1日の上映回数1回。

下調べの詰めが甘かった。

映画館の場所は完璧に頭に叩き込んだんだけどな。

マイナー映画は映画館もどこ?

みたいな場所にあるのがセオリーだから。

 

で、このどうしようもない気持ちを

買い物にぶつけようと思ったんだけど

この会社に入ってから

初対面の人と会話する機会が少ないもんで

アパレル店員さんのコミュ力に圧倒される一ノ瀬。

違うな。この会社に入ってから

そもそも人と会話する機会が少ない気がする。

 

とりあえずコートを見てたんだけど

コートにも色々種類があって

もうね、ついて行けてないの。

 

店員さん「何色のコートをお探しですか?」

一ノ瀬「グレーとかですかね…」

店員さん「どんな形のコートをお探しですか?」

一ノ瀬「丈の短いのを」

店員さん「ショート丈ですね~。こちらはどうですか?」

一ノ瀬「帽子付きのやつは肩が凝るので…」

店員さん「あ~フード付きのやつですね」

 

こんな短い会話の中で2回も

ファッション用語に言い直されました。

通じてんじゃん!と思いつつ

ファッション用語も知らずに一丁前にOL

って肩書き背負ってる自分。

sweetとかanecan購読しようかと思った。

 

こんな一ノ瀬ですが

一応雑誌読んでるんですよ。

「anan」だけど…

でも毎週欠かしてないよ!

占いのページ立ち読みしてるだけだけど…

 

で、昼前から行動してて

さすがにお腹が空いたので

早めの夜ご飯を食べることにしました。

空いてそうな、一人でも大丈夫そうなお店

ということでPRONTを選びました。

 

でも席選びをミスりました。

お店の一番奥にあるテーブルの席に座ったんだけど

私の正面にあたる2人掛けの席に

サブカル風なカップルが座っちゃったわけ。

もうね、彼女さんなんて

彼氏の少し長めの前髪を一生彼の耳に掛けようとしてんの。

でもそのたびに彼氏さん嫌がんの。

それ見ながら一ノ瀬

小エビのトマトクリームパスタ食ってんの。

エビ少ねぇなって思いながら。

 

で、彼女さん携帯で彼氏さんの顔の写真撮りだすの。

接写しすぎじゃねって距離で。

彼氏さんもまんざらでもなさげで

「どんな感じ~?」って薄めの声で聞いちゃってんの。

一ノ瀬、そっちに意識行き過ぎて

全然パスタうまく巻けねぇの。

 

もう全然食べた気しなかった。

おひとりさまへの道のりの険しさ体感した。

 

でも帰り際にちょっとハートウォーミングな

出来事に遭遇しました。

 

駅ビルにクリスマス時期だけ

大きなツリーが飾られるんだけど

夜になるとカップルの聖地になるから

一ノ瀬的には危険地帯なわけ。

だから極力その近くには行かないようにしてて

きょうも遠巻きにそのツリーを(嫉妬心とともに)

眺めてたんだけど

隣に野球部っぽい男子高校生2人が立ち止まって

ツリーの写真を撮り始めたの。

で、「いつか彼女できたら来たいな!」って言い合ってんの。

彼らはあのツリーを嫉妬のまなざしじゃなくて

希望のまなざしで見てたんだなあと思った。

 

目濁ってんの、政春じゃなくて

一ノ瀬じゃね?ってなった。

よし、アイボン買お!